イマジナリーヌラリヒョンと過ごす日々

雑多なこと。方向性は決まっていない。

茶番

--茶番--

 

独神は考えたのである。

ピクミンブルーム(万歩計系ゲームアプリ)を、英傑に持たせれば

楽に苗やエキス(ゲーム内アイテム)を稼げるのではないかと。

 

f:id:schwarzhonig:20211114115045p:plain

堕落独神A

 

「頼む! 黙ってこれを持っていってくれ! そして私だと思って優しく丁寧に扱ってくれ」

 

スマホを入れた巾着袋を差し出す独神。

当然ながら中身がスマホと判れば叩き割られてしまう為、

手触りだけでは判らないように偽装済みである。

 

f:id:schwarzhonig:20211114115303p:plain

主を信用していない忍A

「……それは俺に頼む価値があってそう言っているのか?」

「そうです!! その通りです!!!」

 

これは本当だ。

なんせハンゾウは、千里の道(3900km)も無音で走れるようなイカれた優秀な忍。

こいつにならばスマホを持たせても壊されずに済むだろう。

 

頼みやすさで言えば、サイゾウの方が適任だ。

 

「これって自分が歩くから意味があるンじゃねぇの?」

 

などと時に正論をかますが、頼めば素直にやってくれる。

しかしサイゾウの技は爆炎であり、スマホ様のお身体にさわる為候補から外したのだ。

 

ハンゾウの前にチヨメにも軽く言ったが、

「じゃあ一緒に歩きましょう!(わくわく)」

と返されたので冗談だと言って流した。

 

独神的には自分が歩きたいわけじゃない。あくまで楽をしたいのだ。

 

「……仕方がない。一応聞いてやる」

「(よっしゃあ!)」

 

かくして、その日は歩数を沢山稼ぎ、アイテムもいっぱい手に入ったのでした。

チャンチャン。

 

 

────そう世の中甘くないのである。

 

 

 

「えーっとハンゾウさん。今日って任務で西へ東へ飛びまわったんですよね?」

「そうだが」

 

ハンゾウは不要な嘘は言わない。本当に飛びまわったのだろう。

確かに位置記録を見ると各地で転々と足跡のマークが記されている。

なのに歩数としては全然カウントされていない。

 

「……ハンゾウってさ、時速何キロあるの?」

「は?」

 

独神は見落としていたのだ。

ピクミンブルームは、一定以上の速度だと「歩いた」判定が入らないのだ。

 

※個人調べだが、大体時速15キロくらいまでは許される。

 

「……君にはガッカリだよ」

 

忍は自転車よりも速い。

それは素敵な能力だが今回に限って言えば無価値だった。

 

「なるほど。主の俺への評価はそういうわけか。

 ならば能無しの忍である俺がついうっかり手を出してしまうのも仕方あるまいな」

「!!!」

 

ハンゾウは独神の手を軽くはたいた。

急に力が抜け、手からつるりと滑ったスマホが綺麗に落ちていく。

ディスプレイに傷をつけてたまるかと、独神は気合でそれをキャッ────

 

「にゃあ」

 

バリンッ

 

ナバリの尻尾アタックで吹っ飛ばされたスマホが壁に当たった。

嫌な音がした。細かな破片が周辺に落ちている。

 

「(あれでしばらくは執務に集中できるだろう)」

 

部屋から撤退したハンゾウは独神の絶叫を聞きながら、本物のスマホをナバリの尻尾の毛から取り出した。

 

 

---茶番終わり---

 

 

この程度の話がチャチャっと絵に出来ればいいのにな。

絵を描いている間に別の話が思い浮かんで間に合わない。

 

そして25日までもう時間がない。

まだ七千字止まりで、ガチのマジでヤバイのでちょっぱやでやらないとなのだ。

ゲッターロボアークを全話見て、面白すぎたので、このテンションで書き進めるのだ。

 

ゲッターロボがあんなところで止まった事が悲しくてしょうがないよ……。

 

11月26日にアークの使用曲で一番好きな「STORM 2021」がサブスクに来るから、

それを楽しみに生きる……。12月には次のEDが配信。

 

STORMは2021ではない元のverだと

JAM Project影山ヒロノブさんと水木一郎さんの三組で歌われていて、それはそれで好き。

幸い近所の図書館にCDがあったので予約した。

 

昔の漫画で今も残っているものはやっぱりどれも面白くて最高だな。

手塚先生の作品はいくつも読んで、とても好きだけれど、

誰かにオススメしたくなるのは、横山光輝先生の「マーズ」。

横山先生といえば「鉄人28号」「バビル2世」「魔法使いサリー」「三国志」等等等が有名だろうけれど「マーズ」も最高だ!

 

 

マーズのお話は────

ある日火山の噴火で目覚めた異星人(主人公)が、人間の為に本来は仲間であるはずの異星人と戦う。

 

と、大体そんな感じ。色々省くけれど、大体そんな感じ。

とにかく人類の為に戦う。

 

私が好きなのは最終回。

全ての敵を倒すと主人公のロボットが爆発し、地球が滅ぶ……。

と言われていたが、なんとか爆発しない方法を見つけ、地球の危機は脱した。

 

めでたしめでたしとはならない。

 

全ての戦いが終わっても地球が爆発しないなんて、俺たちを騙しやがったな!!!

暴徒たちが主人公をリンチする。

主人公を守ろうと自衛隊隊員が市民である暴徒たちを次々と射殺。

 

この姿を見て、主人公は思った。

「人間は醜い」「こんなものを自分は守ろうとしていていたのか」

 

主人公はロボットに地球を破壊する自爆装置の起動を命令し、地球は一瞬のうちに滅んだ。

 

……おしまい。

 

 

すき。めっちゃすき。

現実の人間が戦ったり、死んだりするのを知っている人たちが描くものにこういうのが多いような気がする。

人間とは何だろう。何故同じ人間が殺し合うのだろう。

そんな疑問と真剣に向き合っていたのだと思う。

 

人間とはなにか。何を思ってその行動に出たのか。何故その思想に至るのか。

毎日色々考えるけれども答えはない。

真剣に考えると厭世的思想にどっぷり浸かってしまう。

この思考をもっと煮詰めたら、逆に人間賛美に行き着いたりするのだろうか。

それを知るにはもう何十年か生きてみないと判らんなあ。