イマジナリーヌラリヒョンと過ごす日々

雑多なこと。方向性は決まっていない。

バレンタインデーなのでハートのデコ弁持たせた

頂いた質問への回答が難しかったので、こちらで回答します。

 

『書いた小説を人に見せたら生々しいと言われた。どうすれば良いか』

 

意訳するとこんな感じ。

 

まず、言われてまず感じたのは、

「”生々しい”の何が悪いんや……?」

 

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デジタルの辞書を引くと、

 

1、今で来たばかりのようである。真新しい感じがする。

例「真新しい傷あと」

 

2、目の前にみているような感じである。

例「生々しい体験」

 

3、生身である。生きている。

 

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私が「生々しい」を良い意味で思ったのは、小説を読んだだけで眼前にその場面が広がることは小説として出来が良いものと考えているからである。

それだけしっかり描写が出来ているのならば悩む必要ないやんけ。

 

けれど、改善したいと感じたということは、「生々しい」の言い方があまり褒めた感じではなかったからであろう。

 

では、この「生々しい」を悪い意味に捉えた場合どういう可能性が考えられるか。

 

ぱっと思いつくのは、

 

・不要な場面で、緻密な描写を見せられて気持ちが冷めた

・見たくないものを見せられて不快

 

 

前者は「良くなかった」「面白くなかった」ことを婉曲表現で言った説。

なんとなく出来が良くないことを伝えた結果のチョイス。

 

有力と思われるのは後者。

 

「見たくないものを見せられて不快」

 

ここから2パターン。

 

・この小説にはその場面は不要だった

・自分の過去や弱点に何かしら抵触した

 

 

前者は小説全体の流れや出来の悪さを言い、

後者は小説の出来云々は関係なく、ただその一場面が個人的に好きじゃない系の感想。

 

どっちだったのかは私には判らぬ。

相手の声色と表情と性格から導き出して欲しい。

 

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私自身の「生々しい」小説体験を一つ。

林真理子さんの著書「嫉妬」より。「女ともだち」。文庫本69P

 

 あれはおとといのことだっただろうか、二人で同時に学校のトイレに入った。隣り合った小部屋でそれぞれに用をたした後のことだ。

「ジュンちゃん、あのね」

 洗面所の鏡の中で、暁子の目が少し困惑したようにしばたいている。

「トイレの水、流した方がいいと思う」

「私、ちゃんと流したよ」

「ううん、終わった後じゃなくて、してる最中、音、消すために」

「あ……」

 淳子はしばらく顔が上げられなかった。田舎の実家が水洗でないことを言いあてられたような気がしたのだ。

 

 

……何がだよ。と思われたかもしれない。

この登場人物は二人とも女性でお友達。

だが主人公淳子は暁子に対してコンプレックスを抱いている。

暁子は東京育ちで、異性の目を惹きつけるほどの魅力がある。

対して淳子は九州の出である。特に可愛くもなければブスでもない。

 

そんな相手に指摘される場面である。

(林先生えっぐい描写する……)

 

私は外で用をたす事が苦手なタイプである。

並ばれると出るものが出ない。そしてお腹も壊す。超々神経質。

音姫があるところは音量最大で流して、なんとか用をたそうと奮闘するのが常である。

 

基本的に馬鹿真面目なので『節水』とデカデカと書かれてしまうと、音消しに水を流すことに罪悪感を抱いてしまう。

だから音姫がなく、便器の水位が高いタイプのトイレは天敵。

一面に水があったらどう用をたしたって、小水が落水、着水する音が鳴る。

トイレットペーパーを長めに出して、適当に丸めて浮かべることである程度水音を防げるけど限度があるよね??????

音を一切鳴らさず出てくる人はどうやってるの? 飲尿健康法???

 

 

……そういう人間なもんで、こういうピンポイントで苦手なもの指摘されると生々しく感じてつらいっす。

でもこの『女ともだち』という話の出来が悪いとか、不要なエピソードだとか、そんなことはちっとも思っていません。

寧ろ的確に急所を狙ってくる作者の腕に感服する(流血しながら)

 

 

あと、引用出来ない分野だと、グロエロ系の描写。

私は特殊な責めをするよりは、リアルにある方が好き。

子宮管? 口? 責めとか言われてもファンタジー過ぎて判らんのじゃ。

 

エロを書く時は、現実と虚構を自分好みの比率でコネコネするのだが、

ここだという時には、リアルにリアルに書いて「没入感が増しますように」と祈っている。

祈っている。

 

だが読む人によっては、そういうリアルさよりも、恋愛の延長にある行為、コミュニケーションとしての出来を見ているかもしれない。

そういう人には肉体のリアル描写は気持ちよく読むには邪魔だろう。

 

他にも、ラノベで現実的に書き過ぎると、見る方が辛いことも。

 

「普通に生活していて友達も出来ないような奴が、ちょっとキカッケがあったからってハーレムなんて出来るわけねぇだろいい加減にしろ」

……などと、突き付けてはならぬのだ。

 

そういうので「生々しい」が悪い意味になるかと思った。

じゃあ、質問にあった「どうすればいい?」の部分に言及しようと思う。

 

「わからん」

 

私からはこの一言しか出てこない。

そもそも私が多くの人にウケるタイプの話を書かないし、しかも生々しい描写を好意的に見ているので判らないのである。

生々しくするにはどうすればいい? の質問には一緒に悩むことが出来るが、

生々しさを消す為にはどうすればいい? と言われると何の手立ても私は持っていないのだ。

 

 

小説なんて、ベストセラーでさえ「好き」と言われることは少ない。

鬼滅だってあれだけ流行ったが、私にはそれほどヒットしなかった。

感性とは十人十色であり、売れる作品であっても客の中のほんの二、三割にウケたものに過ぎない。

 

だから、勘違いをしてはいけない。見極めなければいけない。

その「生々しい」と発言した人は果たして、自分にとって「読んで欲しい人」なのかどうか。

 

私の場合、バンケツのアレコレを書いているのは、

友達同士キャッキャウフフと楽しんでいる人以外のためである。

 

サ終を無念に思っている人。

まだバンケツを忘れられない人。

世界観を掘り下げて考えたい人。

 

そういう人に向けて書いている。

だから大事にしなければならないのは、そういう人達が楽しめるかどうか。

それだけ。

 

 

ポップンの長編の場合ならば、誰かに大切にされている実感がない人に向けている。

……まあ、これに関してはポップンに限らず、私が逆ハーを書いている時はこれが根幹である。

現実が酷くて、でもどうしようもない。そんなことは悲しいがよくあること。

 

そういう時に虚構で少しでも慰められたらと思う。

虚構は意味ない、と思うかもしれないけれど、

たった一日でも延命出来れば万々歳。

 

結局現実をどうにかしたいなら、現実で頑張らないといけない。

でもやる気も気力もそう長くは続かない。

頑張っているのに、更に頑張らなければならないのは辛い事だ。

だから時には休憩する。

楽しいこと、夢中になれることに触れる。

虚構に優しくされる。

それで良いと思う。

一助になれればいいなと思う。

 

 

ま、こんな難しく考える必要はないけれど、一般的なマーケィングと同じで

自分が狙っているターゲット層に感想を聞くことが大切。

 

なろう小説で売れたいのに、学術書しか読まない人に聞いてもあまり参考にはならない。

 

二次創作でウケたいのに、二次創作を読まない人に聞いても、

好きのツボが違うから助言を聞いても目に見えるような結果が出ないだろう。

 

純愛好きNTR嫌いに、NTR見せてもね……うげっ、と嫌がられて終わる。

 

 

メガテンっぽいものが書きたい、とか、ガラージュみたいなものが書きたいとか、

何かしらぼんやりと理想イメージがあると思うので、

そういうのが好きなひとに聞くと、有効なフィードバックを得られるのではないでしょうか?

 

 

あと……

これ言うと嫌がられることが多いけれど、商業の本を読んだ方が良いと思う。

っかーー、ちょーかっけー! こういうの書きたい! って思える本。

それを真似ることが一番良さそうな気がする。

 

地の文ってこんなに軽いんだ、とか。

自分はこういう所は流し読みしているな、とか。

この一文めっちゃワクワクする! とか。

メインのツラしているけれど、全く覚えてないキャラだな、とか。

サブなのに好きぴなキャラだな、とか。

 

そういう発見があるので、分析も大事かと思ったり。

絵でもスポーツでも、上手い人を見て真似て、自分の悪いところを直していく。

小説も同じだと思う。

 

商業に私の好きな文章はない!!! 

という場合は、アマチュアでも良い。

(校正が入っていなくてもオモロイもんはごまんとある)

 

自分が「面白い」「楽しい」「好き」と思った瞬間がどこか、

自分が「嫌だ」「つまんね」「何言ってんの?」と思った描写はなにか、

 

その気付きは、必ずや自分の力になる。

 

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さっき、自分のターゲット層の人からの意見が有効といったけれど、

折角読んでくれる人がいるのだから、「言いたい事が伝わったかどうか」を聞いてみるのはとてもいいと思う。

 

文章は面白いことよりも、まず判りやすいことが重要だから。

トリックが素晴らしくても、状況が判らなければ無駄になる。

 

オリジナル小説ならば、

 

・世界観が伝わったか

・登場人物はどんな人か

 

このあたりを聞いて、もしきちんと伝わっていなかったら直すべきだと思う。

そうしている間に今回の「生々しい」発言についても、改善方法が見つかるかもしれない。

 

 

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つらつら書いたけど、こんな感じ。

小説については全然判らん。

昨晩もヘンタイプリズンの組長ルートを終えて、

 

「途中面白くなったし、組長可愛くもなったし、なんかいい感じに戦闘したのに、なんでエンディングがこんなに気持ちよくないんだ……?」

 

と、なっていた。

 

……いや、面白かったと思うんだ。

でもノアの方が気持ちよく終われた。色々言いたい事はあっても。

組長は大体納得したのに、何故か最後が気持ちよくなかった。

おかしくない最後だった。全然問題ない。

なのに私はすっきりしない。

一緒にプレイしていた家族もなんだかすっきりしないと言う。

 

あっさりしていたからだろうか……。

なんかこう、主人公と組長にはこうなって欲しかった、てのがあったんだろうか。

組長との〇〇プレイも正直組長とはしたくなかったというのもあるけどまあまあまあ……。

 

そんな気持ちで千咲都ルートへ少し入った。

今のところ想定内の流れで進んでいる。

予想を超えてくることを楽しみにしている。

 

 

特に!!!! 真ルート!!!!!

絶対あるって踏んでるからな!!!!!!!!

 

 

 

……話を戻す。

 

自分がモヤったってことは、自分が書く時にはしちゃいけない。

同じ轍を踏まない為には、モヤった理由を明確に説明できるくらい理解しないといけない。

だから分析って必要だと思う。

でも、考えても全然判らない事も結構あるw

判っているにしても上手くいかないことも沢山あるw

それが自分の駄目な所なんだと思って、出来る限り直していこうとはしている。

……と、いう気持ちはある。

 

 

しまらないけど、おしまい。